2022年度子ども大学かまくら
「3Dプリンタなど新しいテクノロジーや素材の世界を楽しもう」
日時 2022年12月3日(土)10:00~12:00
場所 鎌倉市役所 講堂
講師 渡辺ゆうか先生(ファブラボ鎌倉代表/一般社団法人国際STEM協会代表理事)
他講師14名(ファブラボ鎌倉5名 子ども大学スタッフ6名 市役所職員3名)
協力団体 鎌倉市役所政策創造課、ファブラボ鎌倉、インテル
参加人数 受講生17名(応募学生19名うち2名欠席)(5グループに編成)
(授業レポート・要約)
*講座の主な内容と流れ*
【3Dプリンタから立体造形物が成形される様子を見る】
授業開始前や休憩時間中に実際に3Dプリンタから立体造形物が作成されてくる機器の動きを見てもらいました。
ノズルの先から出てくる素材(ポリ乳酸注)・プリントの際にはキャンディーのような匂いがする)から徐々に精巧な人形が作られてゆく様子に学生達は興味津々です。
注)植物から作られるプラスチックで、使用後は水分と温度の適度な環境条件下で分解されCO2と水に分解される
【3Dデータ作成ソフトを使ってみる】
20台のノートパソコンをインテルさんよりお借りできたので、各グループに4台パソコンを設置して学生に操作してもらい、各グループにファブラボさんの指導員がつくという形式で授業が進められました。
Tinkercad(ティンカーキャド)という3Dデータ作成ソフト(ドラッグアンドドロップするだけの操作で3Dデザインを作成することが可能)を使い、積み木を使い学生は立方体、円柱、三角柱などの立体図形)を組み合わせるような感覚でデザインしてゆきました。
ファブラボ指導員の方々のきめ細やかな指導もあり、スムーズに描いている学生が多かったように感じました。
【3Dペンを使い、3Dプリンタのノズルからどのように成形素材が出されてくるのか体験してみる】
3Dペンの先から熱で溶かされた素材(ポリ乳酸)が絞り出されてくる感覚を体験してもらい、3Dプリンタのノズル先でも全く同じことが行われていることを身体に理解してもらいました。
接着材のように粘り気のある素材の扱いに苦労していた学生が多かったようです。
*最後に*
実際にデザインした3Dデータを3Dプリンタからプリントアウトするには膨大な時間が必要となるため、そこまでの授業は難しいと思いますが、データ作成というソフト面と3Dペンで形を作ってみるというハード面を学習できたこの講座は新しい世界を担う学生にとって有意義なものであると感じました。
また、学生たちは3Dプリンタで作られていたデモ造形物や3Dペンで自作したキーホルダをお土産にもらい大満足だったようです。
(文責 小野田 康成、写真 中村和男&鎌倉市役所による協力提供)
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